2021/06/30
キノコバエによるアレルギー性結膜炎について
6月中旬からキノコバエが大量発生し、キノコバエに対するアレルギー性結膜炎を発症して来院される方が増えています。
症状は花粉症と同等の軽症~非常に強いかゆみ・充血・めやに・白目が膨れる結膜浮腫・まぶたの腫れを来たす場合があります。
目だけでなく、くしゃみ・鼻水などの鼻炎症状を伴う場合があります。
治療は、レボカバスチンやパタノール・アレジオンといった比較的効果の高い抗アレルギー点眼薬が無効な場合が多く、低力価ステロイド点眼薬(0.1%フルメトロン点眼液・オドメール点眼液)、さらに症状が強いときは高力価ステロイド点眼液(リンデロン点眼液・サンベタゾン点眼液)が必要な場合がみられます。
ステロイド点眼液はまれに眼圧上昇を来たす場合がありますので、眼圧が高くない方については短期使用は問題ありませんが続けて使用する場合は眼圧を再度確認して処方します。
まぶたの腫れが強い場合は眼軟膏や抗アレルギー内服薬を処方